きっかけ

思い起こすと自然栽培に取り組むきっかけとなったのは家庭菜園で育てて食べた人参があまりにもおいしく、これは素晴らしい。と感動があったのが決め手でした。

もちろん農薬への抵抗性で村が衰退していく姿を垣間見たのもきっかけではありますが、

いろんなことが同じ時期に重なったのも何かの縁を感じています。

ちょっと難しい話にもなるんですが、

肥料を与えると収量は増えるが味が落ち病害虫も増える

逆に肥料を与えないと収量は減るがおいしくなり、病害虫は減る

これは理論上で成り立っており今では当たり前の認識になりつつあります。

しかし、おいしくても扱いにくく食べにくいんじゃ良くはなく、扱いやすくても不味いんじゃ良くないのでバランスが大事なんだと思っています。

野菜のひとつひとつこの子には何が必要なんだろう?と向き合ってあげることが必要なんだと思っています。

サツマイモやズッキーニなんてのはもうほんとに何もあげなくてもへっちゃらで環境を整えてあげるだけで十分、

白菜なんかのように肥料がなければ結球しないものには必要な分だけ施してあげれば良しで、

レタスもまた水をしっかり与えてあげてば十分だと思っていて、

痩せた土の少ない養分で生きよう生きようと根っこを深く深く広げて育った作物の香りは高く、瑞々しく、どこか優しく柔らく暖かい。

これに出会えた時は続けてきてよかったと思える瞬間でもあります。

紅はるかと、

今年もやって参りました。熟成シリーズ:紅はるか

近年の焼芋ブームで、その名が広く知れ渡り今ではスーパーの広告の一面を飾ることも当たり前になった品種「紅はるか」(ちょっと前までは安納芋だったのに。)

強い甘さと甘い香り、しっとりとした肉質は焼芋はもちろん、煮崩れもしにくいので豚汁などの食材から、お菓子の材料まで幅広く使える甘薯界のエース。

食材としてもエースなんですが、生産面でも非常に作りやすくとにかく強く、おいしさを引き出す自然栽培には持ってこい。

例えるならイチロー(オリックス)のような存在。

今回そんな甘薯界のイチローを、更に40日寝かせて熟成させています。(大リーガーのイチロー!?)

おいしさのピークは熟成60日だいたい12月の1週目が良いかなと思います◎

今回「熟成紅はるか」は「お買い物」からご購入いただけます。ぜひこの機会に。

そして、

以前ちょっと紹介した甘薯たち、

「安納黄金」

すごぶるおいしくなっています。

ちょっと前までサツマイモといえば安納芋でしたが紅はるかの出現により表舞台から姿が消えたかと思っていたら、

農家による優良選抜(おいしい芋を親にして苗をつくる)のおこなわれ、よい色と食味のものが選び抜かれ生まれた安納黄金(例えるならスター集団の中のスター メッシ)

うまうま〜です◎

現在、案内準備中!しばしお待ちください。

実り

10月はいろんな収穫が重なる実りの秋

今年も長野の曽我さんの畑へお手伝いに。

曽我さんは同じナチュラルの世界に生きる同人で、日々同じ悩みや苦しみ、また喜びを共有していて、

曽我さんの畑へ行くのは1年の愉しみなのである。

今年は虫に獣に天候にと稀に見る大変な年で、お互いに苦労の多かった年だったんですが、

どうにか乗り越え実りまで

困難や試練というのは超えるためにあり、

それがいつの間にか生きがいになっている。

自然の大きな力の前に絶望しても、そこから何か可能性を探し、仮説を立てチャレンジしていく。

このサイクルの中で形が生まれていくんです。この浪漫が果実や野菜に詰まっていると思うと深く感じるんです。

工業製品化された生産体系の野菜にはない深さなんですよね。

さあて、やらないといけないことがたっくさんだぜー!

彩り描く強さが形どるだけ

BEAUPAY SAGE/TSUGANE la montagne 2017

20年も前、凍害の多い葡萄を山梨の高地ではじめ、

ワイナリーを建てワインを生産し、本場のフランスでも高い評価を受けている。

新規就農でここまでできた人はどれだけいるのだろうか?

(アズッカエアズッコの須崎さんもそのひとり。)

そんな先輩方がいるから自分はまだまだと叱咤激励しエネルギーに変え日々頑張り続けていけるんですよね。

日を増すごとに年を重ねるごとに、いろんな方に会い世界が広がるたびに楽しくなっていく。

極めて小さい農家なんですが今では銀行の方やJAの方とも一体となり大きな壁も乗り超えていける。

彩り描く強さが形どっていくんですよ。

knowhowと応用

今年は秋雨前線に上手に乗れている(作業と環境の相性が良い)感じです。

去年は秋雨前線が8月に来て猛暑が9月に起こるなど予測のできない事態に対応出来ず秋作が失敗したんです。

当時はまだ環境が整っていない状態でしたので、水などは雨に自然任せなところもありそれも含めた失敗でしたが、今までの技術を応用し今年はしっかりと対策できました。

発芽もうまくいったんですが、一歩前に進むとまた壁が出てくるもんなんすよね〜。漫画みたいに一難去ってまた一難的な。

環境も良いせいか雑草の発芽がすごいのです。これは予測していたので対策も前もってやったのですが、それを上回る結果に。

ですが、わかったことも多く来年に活かせそうです。今年は草むしりを頑張らなくては。

秋のイタリア野菜根菜シリーズ楽しみにー!

どれだけ魂を捧げたか

またストイックなタイトルになってしまった。。

師匠と柔道の段位や帯の色の話をしていたら、何も最高段位の十段だからと言って強いかと言えばそうではなく、

どれだけ魂を捧げたか

が十段にたどり着くことに必要のようで、

畑においてもすごく共感というか似ているというかなんというか、

「おいしさ」って理論もいろいろあるんですが、

やっぱりどれだけ魂を捧げたかだと思うんですよね。

ICTとか今では技術でいくらでも計算で美味しくできるんですが、深みというか「生命」というかポテンシャルというか、「なんだこれは?」と感じるその先があるんですよね。

未だ何回かしか出会えていないんですが。。。

一番最初に経験したのは、自身で初めて植えた「ニンジン」でした。

大して好きだったわけでもなく、こだわりがあったわけでもないんですが。

勉強だ!練習だ!とお借りできた畑で育てて収穫したんですが見た目は微妙でとても売り物にはならないレベルだったんです。が、

なんとなーくパクッと食べたら…

「おいしー!」っと背すぎビビビっとなんか本能がやばいと言っているようなとても理屈で説明できない経験をしたんです。

おいしさってなんなんでしょうね?特に専門家でもない我々でもわかるけど説明はできないような「感じるもの」。

自分が自然栽培(特に無肥料)にこだわるのはこれに出会いたいからに他なりません。

またあの感覚に出会いたいのです。

もうなんと12年ぶりですが、またそんな経験をされてくれた「ニンジン」と向き合ってみます。

糧を

予想はしていたけれど、やっぱり来ました猛暑。しかも雨が降らないパターン。

2年前ことごとくやられた経験を元に今年は十分に準備をしました。

灌水設備も設置し水やりもしっかり。(意外とこれが時間がかかり行き届かなかったりするんです。)

ポット資材なども白に統一。

ロマネスコにサボイキャベツ(カーボロヴェルツァ)、カーボロネロにルッコラ、わさび菜のアブラナ科の発芽もよく、生育も順調です。ただ、何年も無肥料で挑戦していたんですが、アブラナ科のキャベツ系は苗づくりはどうも肥料が必要のようで(ルッコラとかは無肥料)今年は必要最低限の化成肥料を与えています。

サニーレタスのロロロッサは暑い中は発芽率は悪いんですがそれでも無事発芽してくれてるので、多め多めに種まき。

フリルレタスのハンサムグリーンは発芽も生育もとてもよく、焼けないようにとにかく何回も水を。

幾度の失敗を無駄にしないように。糧にできるように今年は育苗に精一杯向き合います。

今後の課題

お盆も近づき暑さもピークになるとピーマンにパプリカがぐんぐん育つのですが、今年はカメムシの大量発生に見舞われています。

暖冬の影響で虫が越冬できてしまい、今年は主食のスギ、ヒノキの花粉が少なくエサを求めて山から降りてきているんだそうです。

長雨と重なり、市場は過去最高の価格を更新しているのだそう。

仮に殺虫剤を使用するとしても抵抗性がついたり、人にも影響がある強いものもあり何かと問題があるんです。

一番恐ろしいのは抵抗性ができて何も効かなくことで「沈黙の春」でレイチェルカーソンが記述している通り、化学が勝ったことは一度もないのです。

大きな壁が立ち憚る今後の課題ですが、

研究の努力もあり生態もわかってきて、対策の案が生まれてきているんです。

スギ、ヒノキの人工林を減らしていくこと、

これは花粉症の人にとってもとても重要ですね。(私も。。)

防虫ネットなど物理的に防除する。

お金はかかるんですがとても効果的。こういうところに補助金(税金)も使われていけたらとても良いですね。

地温や窒素の関係もまた、

ひとつひとつ長い時間をかけて解決に向けて行動あるのみ。

穏やかで平和の日々を気づけるように。

お金や時間はそういうところに使っていきたいです。

今日は長崎の原爆投下から75年目の日。

青空とセミの鳴き声

長〜〜〜〜〜〜い梅雨が明けましたねー。ひまわりも久しぶりに上を向いていました。

明けた途端、蒸し蒸しとあっつ〜〜〜いですが、なんか今年は上手にこの暑さとも付き合えそうです。

久しぶりにセミの鳴き声も心地よく日本の夏だなぁっと気持ちも清々しくなりました。

やっぱりこういうのって異国に行かないと気付けないことが多くて、どんなに美しいこともそれが当たり前になっていることがあるんです。

初めて異国の夏に触れると、日本のあの景色って実はとても美しいものだったんだなぁって気付いたりするんです。

今回の長雨もまた。

やっぱり日本の夏はいいですね。この青い空とセミの鳴き声と。

未来の人にもこの景色を遺せるように、繋いでいけるように今日も励んで参りますよ〜〜〜〜い!

Be Wild!!

喜んで良いものか?長雨のおかげで生育の良いこともあります。

日陰や水を好む茗荷や生姜はもりもりととても良い生育で味も香りもちょうど良いときた。

定植から3年目で今年管理に手が回らず他の草たちに負けないか心配していたんですが、逆に呑み込んでいくくらい野生化してくれました。

生育が良いときは、見た目もよく虫もつかず味も良い。常にこれを維持したいがいつのときもそうはいかない。

毎年条件が変わる中、次はいつこの味に出会えるか。。。

こんなことも農の醍醐味だと思っています。

さて…

海の日も過ぎ、ようやく収穫も落ち着いてきてました。

合間あいまに溜めていたものを整理しています。

その中でいつも支援してくださっているpatagoniaさんが良いアーカイブを公開しているのでここにも貼っておきます

農業における環境問題がアニメーションでわかりやすい!

少しずつ行動が始まりつつあります。