amenimomakezu

研修から13年、定植から4年…

ようやく自分たちだけの力で収穫できるようになりました。

思い返せば壁の連続で、ひとつひとついろんな方たちの力を借りて乗り越えてきたんですよね。

壁を乗り越えていくたびに、それが自分の成長に繋がってきたことは価値があることでお金では買えない経験だったんだと思います。

まだまだ課題も残る結果ですが、これからもBESTを尽くしていけたらと思います。

熟成 インカのめざめ その1

まだまだ人気が衰えることのない「インカのめざめ」

栗の風味に、鮮やかな黄色い果肉。

今年は梅雨が早く訪れ、収穫遅れでダメになっちゃうかな?なんて予想していたんですが、雨に土が流されることもあったんですが病気にもかからず耐えてくれ梅雨の晴れ間に収穫することができました。

いつもは梅雨前に収穫するのでデンプンが乗り切れなかったりするのですが、今年のは収穫を長く引っ張れたのでデンプンもかなり乗り結果で見れば良い結果になりました。

きれいに選別し、いざ冷蔵庫へ。

0℃前後の温度で3ヶ月…

凍らないようにデンプンを糖に変えていくのです。

着手から6年近くでようやくここまで。

形にするというのはエネルギーがいるものですね。コンビニやスーパーでパッケージされた製品を見るたびに凄いななんて感動するんですよね。

環境再生型農業

環境に対して自然栽培より優しい農業が存在する。

それが「環境再生型農業」であり、

代表なものがpatagoniaのクラフトビール「Long Root」である。

どういうことなのか?とシンプルに説明すると、

このビールに使われている麦を栽培すると、植物の光合成の働きにより大気中の二酸化炭素を土に還してあげることができ、何よりビールがおいしくなる!(ココトテモダイジ)

この農業は世界中の研究機関、大学で開発が進んでいるそうです。

現在、環境に対する悪影響を無くしていくだけの「環境保全型農業」に取り組んでいる自分たちにとってはすごい世界だと感嘆するんですよね。(マジスゴイッス)

日本の農業もいろいろ進歩しており身近の先輩もCO2(二酸化炭素)を栽培に使用しており、

いま社会は脱炭素に向け二酸化炭素を地中に埋める技術などに投資も行われている。

これからの自分たちの進むべき道は、この脱炭素に向けて二酸化炭素を消費する先を農業に変えていくことに舵を取っていければと思っています。

BT剤

天敵微生物を利用した生物農薬のこと。

「バチルス・チューリゲンシス」という細菌を葉に散布し、その細菌がチョウ目やハエ目、コウチュウ目のおなかにあるアルカリ性の消化液で分解されると毒素に変わり激しい腹痛に襲われ食べなくなる仕組みである。

虫の抵抗性が出ず、残効性も長い。

ハチや魚類にも影響なく、もちろん私たちが食べてもなんの問題もないというなんとまぁとても優秀な農薬である。

また殺菌剤としても何種類か製品化されており、このマスターピースは厳密には菌は殺さないのですが、バイオフィルムという膜をつくり細菌や菌の侵入を防ぐといった仕組みで、

もちろん環境に影響はなく、私たちが食べてもなんの問題もない。

桃の大敵である「せん孔細菌」に有効であり、銅が薬害で使えない生育期にとても活躍してくれる菌である。

現在の薬品メーカーの考え方も時代に合わせたものをと製品化に尽力されており、今(これから)の考え方はこのBT剤を基本に必要な農薬を組み合わせていくことが防除の基本になっていくとのことで非常に共感でき取り組んでいくことにしました。

もう長崎の枇杷のような光景を見たくはない。抵抗性の問題を克服しつつ環境も保全していきたい想いです。

「沈黙の春」何度読んだことか、

カーソンも「べつの道」にBT剤のことを書いており、昭和49年の発行から現在までの月日の時間で人類は形にしてきたのかと思うとその努力はすごいと思うんですよね。

コロナもきっと乗り越えられる。

そしてこれが偉いことではなく、自然や環境に対しての謙虚の上で。

窒素に代わるもの

病害虫を引き起こす原因のひとつとして「硝酸態窒素」があります。

「窒素」は3大栄養素のひとつで主に葉や枝、幹などが大きくなるのに必要な栄養素で大気中など様々なところにありグルグル地球を循環している物質である。

土の中の硝酸と結合しやすく「硝酸態窒素」の状態であれば無限に植物に取り込まれる仕組みが自然界にあるので、これが収量を上げるために利用されている。※人間には有害でありヨーロッパでは含有量に制限があります。

この窒素が栄養として使えず溜まっていくと、虫が吸いに来たり病気を引き起こしたりするんです。食味としてもえぐ味が表れます。(人間で言うところの肥満になり病気になると例えるとわかりやすいかも。)

これを踏まえ、どうすれば病害虫を減らし生産性を上げるにはどうすれば良いか?を常に考えます、

ひとつは「硝酸態」ではなく「尿素態」「アンモニア態」で取り込めれば良いのです。

「尿素態窒素」も「アンモニア態窒素」も植物が取り込む量は有限であり必要な分しか取り込まない性質があるのです。

しかし先ほどにも述べたように「硝酸」と結合しやすいためコントロールが難しい。

このため方法として「液肥」で施肥しています。とにかく少ない量を、なるべく回数を多くして。

そして今回の題材にあるように窒素に代わる「アミノ酸」を施肥しています。

まだまだあまり資料も少なく新聞で研究していると記事で見かける程度ですが、資材も出回っているので今回試みようと導入しています。

アレッタ、レタス、人参、馬鈴薯と使っていますが今のところ順調で、課題であった病害虫の発生は見られず作物の成長も適度に生育しています。

味も良く、香りも良い。(これ大事)

経費の面も低コストである。(これ特に大事)

IPM(総合的病害虫管理)の観点からもまずは原因を克服することが初めの一歩のように思える。

丁寧な仕事の美しさ

農業を立ち上げてきて、いろんな方と仕事をさせていただく機会が増え多くのことを学べる大切な時間になっています。

今回サバドさんに描いてもらったイラストたちを額に収めたいと思い、Lamp:07さんに木製フレームの製作をお願いしました。

「ナラ」「タモ」から「ヤマザクラ」「ウォールナット」「ホワイトオーク」ときて今回初めての「セン」と様々な樹種の木材での製作になり佳き佇まいに収まりました。

いつもこの丁寧な仕事に魅入ってしまうのですよね。

同じようなものに見えてどうしてこんなに印象が違って見えるのだろうか?

この部分が好きなんです。

自分たちの園芸の仕事もひとつひとつ丁寧を目指していけたらと思います。

IPM 総合的病害虫・雑草管理

なにやらまたムズかしいそうな文字がならんでおります。。

以前からちょこちょこと紹介している雨除けハウスだったり、コンフューザーだったり、防虫ネットだったり、BT剤だったり、、

薬剤だけではなく、いろんなものを組み合わせて総合的に病気や虫、雑草などを管理してゆく農業の考え方で、今普及している慣行農業はこのIPMを多く取り入れており自分もこの考えはとても素晴らしいと思い今日も取り組んでいます。

営業もほぼなくなり、母の手伝いもあったり少しずつですが畑にいられる時間も増え、今まであまり手を加えてあげられなかった「技術」に力を注いであげられるようになりました。

今は毎日が楽しい。なかなか雑務などで畑に行けない時間が一番悔しかった。

今までは起業までの運びなぞを綴っていましたが、これからは農の世界を少しずつ記していけたらと思います。

「樹」というものは本当に面白い。

剪定をしている時、よくそう思います。

先端や株元に近いところ、剪定をした切り口からはとても強い枝が例外なく出る。

そして太陽に向かって少しでも多くの光を取り込もうと伸びてゆく。

「種(シュ)」を残すために樹そのものが大きく強くなるために本能がそうしている。=栄養成長

また、弱い枝からは次の世代のために生きる力を使う。これも「種」を残すために本能がそうしている。=生殖成長

果樹農家は皆この本能をよく利用して生産に日々励んでいます。

各農家がこの組み合わせと経営をにらめっこさせて、どの方法が良いか日々研究する。これが生産者で品質が大きく変わる一因のように思うんですよね。

自分たちはというと、「おいしさの理論」に基づき弱い枝、弱い枝と選んでいきおいしい果実の実りをただただ目指していく。

実りまでの長い間、どんな味がするのだろうと妄想しながら。

コンフューザーMM

「性ホルモンの特異的作用によって対象病害虫の交尾を連続的に阻害し、害虫の発生を抑制することを目的としています。」

とパンフレットから抜粋。

いろいろと私たちの生活もハイテクになっている裏側で、農業の世界もどんどんいろんな技術が取り込まれているわけで、

パリ協定発効により、世界中が温暖化対策に舵を取り、多くの企業がカーボンゼロへの取り組みに投資する第4の革命と呼ばれる時代に入り、

日本の農業もまた「みどりの食料戦略策定」により2050年までに有機農業を全農業を25%に広げることを目標にすると新聞の見出しにもありました。

有機農業といえば具体的には「有機JAS」に認可されている農薬や肥料を使用し生産し、周囲の生産状況や土壌も検査されそれが全て通ったものを指します。

この有機JASの農薬というものが有難く微生物を利用したBT剤だったり、石灰に硫黄、重曹など天然物だったりと安心して使用できるもので構成されています。

そして今の慣行栽培(一般的な農業)はこの有機JASの栽培が基本にあり、防除が困難でどうしても必要な農薬などを組み合わせたものが普通になってきています。

薬品メーカーも時代に合わせたものをと、環境(魚類、ハチなど)に影響が少ないものをと日々研究しているのが現状なのです。

この社会の動きには大いに感動し、僕自身も柔軟に理解し取り入れています。

まあそれでも中には劇薬に扱われているものもあるのでそれは代わりになるものを使用しています。

コンフューザーもまたそんな時代の技術の一つで、生産をする上での害虫のみに影響する必要最低限のもので環境にやさしいものになります(財布には厳しいですよ!とほほ…)

そんな世の中の流れと自分の目指しているものが重なっている良い状態に今あるようです。

こんな世の中になっている姿を司馬遼太郎さんに知らせてあげれたらいいのにな。

春の準備

今年はダブルで!ってなんの話かと言うと、

ナスとレタスの畝に設置する灌水の数のことで、去年は時間も無かったので1本のシングルでたくさん水をやれば間に合うだろっと施工して1年通してみましたらなんの全然水が行き渡らないでわありませんか!

マニュアル通りにやれば良かったと思った時には後の祭りで、やり直しも他の収穫などもありできず。

と言うことで今年は昨年の反省を活かしダブルで施行することに。

就農も4年目に入り作業にかかる時間も把握できるようになり、段取りや作業を行う時期やタイミングも管理できるようになり今年はすごぶる順調に進んでおります。

タネをまく日などは自然に合わせないと良いものができず、長年の課題でした。

この作業の管理での品質の向上をテーマに今年は整理していきます!

春になり貝類やホタルイカなどの海の幸が市場に出回り始めましたね。

そんな時期に菜花があればいいなっていつも思うのですが菜花は終盤の時期に入り長い時間重ならないんですよね。

と言うことで、「アレッタ」の栽培時期をズラしました。

アレッタ?ってあまり聴き慣れない品種ですが、ブロッコリーとケールを掛け合わせた品種で、なんとイタリアではなく三重県生まれ!

ほろ苦く甘く、使い方もブロッコリーとほぼほぼ同じですし、菜花などの花野菜のような使い方もできるんですよ!

この季節重宝しそうです。