「樹」というものは本当に面白い。

剪定をしている時、よくそう思います。

先端や株元に近いところ、剪定をした切り口からはとても強い枝が例外なく出る。

そして太陽に向かって少しでも多くの光を取り込もうと伸びてゆく。

「種(シュ)」を残すために樹そのものが大きく強くなるために本能がそうしている。=栄養成長

また、弱い枝からは次の世代のために生きる力を使う。これも「種」を残すために本能がそうしている。=生殖成長

果樹農家は皆この本能をよく利用して生産に日々励んでいます。

各農家がこの組み合わせと経営をにらめっこさせて、どの方法が良いか日々研究する。これが生産者で品質が大きく変わる一因のように思うんですよね。

自分たちはというと、「おいしさの理論」に基づき弱い枝、弱い枝と選んでいきおいしい果実の実りをただただ目指していく。

実りまでの長い間、どんな味がするのだろうと妄想しながら。

いちじくの雨除けハウス

夢にまで見たいちじくの雨除けハウス。

水は大好きだけど、雨は嫌いといういちじくの性格を克服した設計で、

・雨の時だけビニールを広げて雨を防ぐことができ、普段は畳んで仕まうので露地栽培のおいしさはそのままで安定した高い秀品率を維持できる。

・水は灌水施設を配管し水分要求量に応えることができる。

・台風被害が多いハウスですが、ビニールを畳めば骨材だけになるのでハウス被害が無くなる(その場合果実には被害があります。泣)

・露地栽培のいちじくはものすご〜く手間と時間がかかる支柱の設置や傘掛け作業があるんですがそれが無くなる。

・ハウスの周りに防虫ネットや農薬飛散防止ネットなどネット着けられる。

などなどメリットがとても素晴らしい愛知県の技術なんです。

ただ特殊なゆえ高い…資材費と工賃。

なのでいろんな機関が推奨しているのは組み立て部分の自己施工なんです。

骨組みは水平のレベルを出すこと以外は特に技術は必要ない組み立てだけなので時間と道具があればできるんです。

ただ一人では大変なので、昔一緒に働いていた先輩たちにお願いして一緒に組み立てることに!この時間はなんだか懐かしく、愉しく、そして一緒に学んでいくとても有意義な時間になりました。

とても面倒な作業だったんですが、ひとつひとつの部品をしっかり組め、とても良い仕上がりになりなんと職人さんに褒められたんですよ〜!

惰性的でなんの価値も見出せなかった工場での経験だったんですが、体が勝手に技術を覚えていました。笑 こんなところに返ってくるんですね。。。

また雨除けハウスはいちじくだけではなく野菜にも応用していけるので、少しずつ増やしていく予定です。

「未来」があることをやっていきたい。

どうしても雨の多い日本ではどうしても病気の対策に農薬量が多くなってしまう。防除などの作業時間も増え経営も圧迫されるのですが、

それを解決してくれる雨除けハウスには未来があると思っています。

こんな仕事を

3月はいちじくの苗の掘り取り時期。

今年は新しく63本の苗を定植しました。

品種は「桝井ドーフィン」

愛知県の主力のいちじく。

荒削りでしたが高い畝もたてられ、何年かかけ修正や畝上げしていけば綺麗な畝になりそうです。(初めの高さが重要なんですよ!)

配管も間に合い、これで空梅雨が来ても越えられる。

なかなか手に入らない藁も加藤農機商会さんが手配してくださり。

これで育成の環境が整いました。

長い失敗でしたけど、良い勉強になりました。

失敗を活かして成長させる技術にできそうです。

お疲れビールに、

大好きな鎌倉のブルワリー「ヨロッコビール

橋の下にも来てくださったり、saboriさんでもタップがつながったり、

とにかくおいしく、いつも新しい。

エチケットやプロダクトも完成されてて、いつも楽しませてくれる。

ヨロッコビールの仕事にはいつも感動するんです。

自分もこんな仕事ができるようになれたらいいなと思う。

水の道

なんかようやく…

2年前に終わらせておかないといけなかったことにようやく着手。

いちじく園に再び血が通い始めました。

いい加減な業者に何度も引っ掛かりトラブルの処理に雑務を追われたり。その中でも草は成長し続け管理にも追われてんやわんやして着手できずにいました。

やっぱりちゃんとした人と付き合うのが大事。

配管の腕も数をこなす分だけ良くなってきました。

配管の図を描くと「ここはどうすればいいんだ?」なんて疑問がたくさん出てきて、それを配管資材を扱っている業者さんと相談しながら部品を調達するのですが、みんな同じことで悩んでいるんでしょうね。すべて解決できる製品っていうのがあるんですよ。

産業の歴史を知れたようで良い経験になりました。

「いちじくはとにかく水の管理」

植物の中でも水分要求が多く、雨が嫌い。

雨が降ると酵母腐敗病になって、ショウジョウバエがどんどん感染させていくんです。

それを解決するのは農薬ではなく、水たまりができない排水の環境と雨除けハウスを使って雨に当たらないようにすること。

成長のために毎日水をあげる環境を整えること。

そのための水の道なんです。