地中海トマト

去年いろんな品種の育成と食味のテストをして、パイオニアエコサイエンスさんの地中海トマトがずば抜けて良かったので高コストでしたが今年導入しました。

しかし、去年テストした苗に「かいよう病」を保菌した苗を植えたみたいでどうも土ごとやられたみたいで。今年ほとんど壊滅しました。

その中でtm-2という台木に接木されていたプリンセスロゼだけはピンピンしており、なんとか救われた結果になりました。

(樹勢が強く食味が良いという、なんて優等生なんでしょう。)

土の病気はほんと恐ろしいという経験をしました。

処方としては土壌消毒剤や太陽光消毒なんですが、根治は難しく、しかも良い菌まで殺してしまい悪い菌ばかり繁殖してしまうんです。この悪循環が土を殺してしまう原因になって行き着く果ては農地砂漠化なんです。

研修時代、先生が苦しんでいたのを思い出します。

露地栽培でどうしても作付けする場合は毎シーズン圃場を変えていくことでしょうがなかなか設備が追いつかないなどネックですし、今現在技術としてはハウスで毎年使い捨ての簡易的な土(ポットのでっかい版)で育てるのがありますが。高コストでおいしさは、、、

この事は長い年月研究機関が日々努力しており、最近アミノ酸の「ヒスチジン」をトマトに与えると本来植物が持つ病害抵抗性を高めることができるとわかってきたんです。

つまり、アミノ酸を施すことで肥料の効果も得られ、同時に病気の防除にもなるのです。

今回の経験はこれからの自分たちが目指す環境再生型農業の核になっていくんじゃないか?と貴重な経験になりました。

アミノ酸をたっぷり与えたトマトは旨味もたっぷり

雨で弾けたトマトをトマトソースに。

ちょっと余った残りをカプレーゼに。

シンプルなのにおいしいですよね。(僕は更にリッツに乗せておつまみにします)

この時期に嬉しいおいしい酸味。食欲の助けになります。

今回の秋雨の停滞前線は正直不安がよぎります。少しでも被害が少なく済みますように。

環境再生型農業

環境に対して自然栽培より優しい農業が存在する。

それが「環境再生型農業」であり、

代表なものがpatagoniaのクラフトビール「Long Root」である。

どういうことなのか?とシンプルに説明すると、

このビールに使われている麦を栽培すると、植物の光合成の働きにより大気中の二酸化炭素を土に還してあげることができ、何よりビールがおいしくなる!(ココトテモダイジ)

この農業は世界中の研究機関、大学で開発が進んでいるそうです。

現在、環境に対する悪影響を無くしていくだけの「環境保全型農業」に取り組んでいる自分たちにとってはすごい世界だと感嘆するんですよね。(マジスゴイッス)

日本の農業もいろいろ進歩しており身近の先輩もCO2(二酸化炭素)を栽培に使用しており、

いま社会は脱炭素に向け二酸化炭素を地中に埋める技術などに投資も行われている。

これからの自分たちの進むべき道は、この脱炭素に向けて二酸化炭素を消費する先を農業に変えていくことに舵を取っていければと思っています。

窒素に代わるもの

病害虫を引き起こす原因のひとつとして「硝酸態窒素」があります。

「窒素」は3大栄養素のひとつで主に葉や枝、幹などが大きくなるのに必要な栄養素で大気中など様々なところにありグルグル地球を循環している物質である。

土の中の硝酸と結合しやすく「硝酸態窒素」の状態であれば無限に植物に取り込まれる仕組みが自然界にあるので、これが収量を上げるために利用されている。※人間には有害でありヨーロッパでは含有量に制限があります。

この窒素が栄養として使えず溜まっていくと、虫が吸いに来たり病気を引き起こしたりするんです。食味としてもえぐ味が表れます。(人間で言うところの肥満になり病気になると例えるとわかりやすいかも。)

これを踏まえ、どうすれば病害虫を減らし生産性を上げるにはどうすれば良いか?を常に考えます、

ひとつは「硝酸態」ではなく「尿素態」「アンモニア態」で取り込めれば良いのです。

「尿素態窒素」も「アンモニア態窒素」も植物が取り込む量は有限であり必要な分しか取り込まない性質があるのです。

しかし先ほどにも述べたように「硝酸」と結合しやすいためコントロールが難しい。

このため方法として「液肥」で施肥しています。とにかく少ない量を、なるべく回数を多くして。

そして今回の題材にあるように窒素に代わる「アミノ酸」を施肥しています。

まだまだあまり資料も少なく新聞で研究していると記事で見かける程度ですが、資材も出回っているので今回試みようと導入しています。

アレッタ、レタス、人参、馬鈴薯と使っていますが今のところ順調で、課題であった病害虫の発生は見られず作物の成長も適度に生育しています。

味も良く、香りも良い。(これ大事)

経費の面も低コストである。(これ特に大事)

IPM(総合的病害虫管理)の観点からもまずは原因を克服することが初めの一歩のように思える。

IPM 総合的病害虫・雑草管理

なにやらまたムズかしいそうな文字がならんでおります。。

以前からちょこちょこと紹介している雨除けハウスだったり、コンフューザーだったり、防虫ネットだったり、BT剤だったり、、

薬剤だけではなく、いろんなものを組み合わせて総合的に病気や虫、雑草などを管理してゆく農業の考え方で、今普及している慣行農業はこのIPMを多く取り入れており自分もこの考えはとても素晴らしいと思い今日も取り組んでいます。

営業もほぼなくなり、母の手伝いもあったり少しずつですが畑にいられる時間も増え、今まであまり手を加えてあげられなかった「技術」に力を注いであげられるようになりました。

今は毎日が楽しい。なかなか雑務などで畑に行けない時間が一番悔しかった。

今までは起業までの運びなぞを綴っていましたが、これからは農の世界を少しずつ記していけたらと思います。