時には昔の話を。

img_0340

作物を扱ってくださるsaboriさんのとこへ伺うと、まるでフランスの田舎に迷い込んだんじゃないかと思い、バスクを旅したときの事を思い出します。

私に旅のおもしろさを教えてくれた師匠の世界地図に「バスク」のところに◎と書いてあったので、それだけの理由でバスクに行先を決め旅立ちました。

モロッコ~バルセロナ~ボルドー~ビアリッツ~サンセバスチャン~マドリード

バスクに辿りつくまでもいろいろありました。

モロッコから出稼ぎ用の船でスペインに入国するも怪しまれ「モロッコ戻って飛行機で来い!」と入国拒否され困っていた私を見かねた船長が粋な入国審査官を探して「こいつを入れてやってくれ!」と頼んでくれ何とか入国できました!

最終列車でボルドーにたどり着くも町のホテル全部「コンプリート」で泊まれず、彷徨っていましたら雨も降り出し途方に暮れていたところカフェの軒先きが空いていたので滑り込み寝床をゲットしました。数分後に現地のホームレスが来て「あ、取られた」という顏でどっか行きひと安心。

他のいろいろは割愛で。

それからようやくビアリッツ(フランスバスク自治区)に着きました。

町に着くも「とりあえずバスに乗るか!」と来たバスに乗ると、パイプ煙草をくわえた絵に描いたような小太りのオッちゃんが運転手で、マダムが路地を歩いているとその度に停車し「やぁマダム」と小話。いっこうに進まない。

着いた先は海で、ヨーロッパのサーフィンの発祥の地だそうで穏やかな陽射しと波がありました。

ちょうどシエスタ(昼休み)の時間で、おじいちゃんおばあちゃんが手を繋いで歩いていて、美人のサーファーさんと身体障害者の方とおばさんetcと一緒に遊んでいる日本では見ない無差別な光景を目の当たりにしました。

「昨日の野宿で死んで天国に来たのだろうか。」と思い、現実なのか判断できませんでした。

ちょうどリーマンショックの頃で日本での生活に病んでいた時なので嘘のようにしか見えませんでした。

ですが、現実だったのですね。

その時「理想で描いた世界より現実の方が美しいんだな。」と思うようになりました。

気付いていないだけで世界は美しいのですね。