きっかけ

思い起こすと自然栽培に取り組むきっかけとなったのは家庭菜園で育てて食べた人参があまりにもおいしく、これは素晴らしい。と感動があったのが決め手でした。

もちろん農薬への抵抗性で村が衰退していく姿を垣間見たのもきっかけではありますが、

いろんなことが同じ時期に重なったのも何かの縁を感じています。

ちょっと難しい話にもなるんですが、

肥料を与えると収量は増えるが味が落ち病害虫も増える

逆に肥料を与えないと収量は減るがおいしくなり、病害虫は減る

これは理論上で成り立っており今では当たり前の認識になりつつあります。

しかし、おいしくても扱いにくく食べにくいんじゃ良くはなく、扱いやすくても不味いんじゃ良くないのでバランスが大事なんだと思っています。

野菜のひとつひとつこの子には何が必要なんだろう?と向き合ってあげることが必要なんだと思っています。

サツマイモやズッキーニなんてのはもうほんとに何もあげなくてもへっちゃらで環境を整えてあげるだけで十分、

白菜なんかのように肥料がなければ結球しないものには必要な分だけ施してあげれば良しで、

レタスもまた水をしっかり与えてあげてば十分だと思っていて、

痩せた土の少ない養分で生きよう生きようと根っこを深く深く広げて育った作物の香りは高く、瑞々しく、どこか優しく柔らく暖かい。

これに出会えた時は続けてきてよかったと思える瞬間でもあります。