今シーズンの秋ジャガは早く定植すれば腐り、遅ければ小さいとなかなか苦戦するシーズンでした。そんなシーズンの結果報告と反省次への意気込みを書き記したいと思います。
結果は10a(一反)収量は約500kgでサイズは9割がSサイズでした。
ジャガイモそうか病、コメツキムシの被害は無し
定植日は9月15日彼岸頃
収穫は11月24日霜にあたり株が枯れ生育終了
今回連作2回目でしたがジャガイモそうか病の被害はありませんでした。「さやあかね」自体病害虫に強い品種なのと圃場もPHが5.5と酸性に偏っていたのも要因とも思われますが、観察を続けていきます。
コメツキムシの被害についてですが、この圃場にはコメツキムシが少ないため(というか居ない)被害は無しで、コメツキムシが多いところでは同じ方法でも食害が多いので、コメツキムシの居ない圃場でしかジャガイモは作付けできないと確認できました。
サイズについては、積算温度が足らず大きくてもMサイズでした。(春ジャガはLサイズも多くありました。)小ジャガもいいものですよ⚪︎
来年の夏はどんな暑さになるか予想できませんが、もしお盆に定植できて腐らなければもっとサイズは狙えるかなっと思いました。
夏の暑さと、9月の雨と台風、10月11月は稀に見る天気の良さだったので、同じやり方は来年も通用するものじゃありません。
長崎で研修していた時の先生は大学の教授や県内の野菜農家の栽培指導をされ経歴などで言えば超一級の方でしたが、引退される年にジャガイモの成果が上がらず「農業は最後まで勉強でした。」とおっしゃられていたのをいつも思い出しお守りのように持っています。
どうにか土壌消毒剤のいらない栽培体系が築けたらと思っています。
「さやあかね」ですが、いろんなシェフとどういう食べ方がいいか話していたら
粘りがあるので「マッシュポテト」「ポテトサラダ」向きで、
味にクセがないので「ニョッキ」は特においしいです○
「フリット」(揚げ物)はにっちょりとしてあまり向かないみたいです×
ちいさいものはオーブンで「ロースト」もおいしいです○
煮崩れしないのでこの季節は「ポトフ」や「肉じゃが」も○